日産自動車

自動車企業のある種の宿命

世界中で現地化を進めながら相互にも補完するという意味では、新興国でのものづくりを逆に先進国でも応用することはあるのか。GE社が言っている「リバースイノベーション」は、様々な場面で起こると思うし、実際に起こっている気がします。

 

従来のやり方や考え方を踏襲しようという力はどうしても働きます。ただ、ものづくりを突き詰めていくと新しい考え方の採用が進むと思います。リバースイノベーションも、先進国の視点で見れば新しい考え方の導入です。日産では中国で面白い取り組みをしています。中国の顧客向けに、日産ブランドで「ティーダ」を販売していますが、同じクラスで現地が独自開発している「ヴェヌーシア、中国名:啓辰)」を中国ブランドで販売します。ティーダはグローバル商品で中国の顧客にも好評ですが、中国の企画・開発者からみると「もっとこんなものが欲しい、こんなものはいらない」ということがあり、そのような価値観を取り入れて「Venucia」が生まれつつあります。「確かにこんな機能はいらなかった」ということに気付くこともあり、日産ブランドにも取り入れるケースも出てくるでしょう。これは、自動車企業のある種の宿命だと言えますね。