日産自動車

エネルギー資源の制約の問題

インタビューの続きです。

 

エネルギー資源の制約の問題も重要です。ガソリンなどの化石燃料を使い続ける限り、エネルギー安全保障は国家戦略の柱の一つとなり国際紛争の原因にもなりますね。東日本大震災の影響で、グローバルに火力発電の比率が上昇し原油需要が拡大すれば、車の燃料も問題となってきます。新興市場に対応した製品の開発・投入も重要です。これまで先進国向けか、あるいは、新興国でも比較的高い所得水準の層が顧客の中心でしたが、最近では、従来であれば車を購入できなかった層も車を使うようになってきています。このような市場に対応した、これまでにない低価格な車にどう対応していくのかを考える必要があります。このように「環境」と「低価格車」への対応が、今の事業環境において自動車業界が考え、答えを出していかねばならない大きな課題です。これから発展する新興国市場では、インフラの問題もあり、当面はガソリンや軽油など化石燃料を使った車の燃費をいかに改善するかが対応の中心となるため、台数の増加スピードを考えると全体としてはやはり環境負荷が大きくなる方向にあります。