日産自動車

生活のあり方を変えていく提案型製品

単に、これまでの車のエンジンが電動化されたということだけではなく、社会そのもの、生活のあり方を変えていく一つの提案型製品であると自負していますし、そのように訴求していきたいと思っています。電動化が進展すれば車の作り方も変わるでしょう。例えば、熱を発生するエンジンがなくなることで、樹脂製品の使用範囲を広げることができ、さらなる軽量化が実現します。樹脂製品が使えれば車の作り方にも影響します。ただし、車の作り方そのものが画期的に変わるまでの影響は当面起こらないのではと思っています。車体の溶接、塗装、そして最終組立といったこれまでの生産の流れと異なる方法は想像しにくいからです。既存領域を効率化して今後の重点領域に投資し、これまで通りの車づくりに加えて、こうした新しいタイプの車も開発しなければなりません。自動車メーカーとしての開発テーマが増え、バリエーションも増えて効率が悪くなる中、戦略的にドメインを決めて資源の集中を図る必要があるのではないでしょうか。自動車産業は、特定商品領域に集中してニッチの世界で生き残っていくこと、つまり、製品セグメント特化型や地域市場特化型の事業展開は、高級車ゾーン以外では非常に難しくなってきています。これは、車に求められる環境性能、安全性能、品質問題などが高度化し、一つの製品を開発するための投資や開発コストが増加しているためです。