日産自動車

強みを他社にも提供

自分たちの強みを他社にも提供して規模を広げ、弱い部分については他社によって補完する戦略的な提携も重要になってきます。日産でいえば、ルノーとの取り組みがそれに当たります。また、Daimler社とも提携し、欧州におけるパワートレーンの共同開発・相互保補完を行います。日本においても、三菱自動車と軽自動車で合弁会社を作ります。中国では東風汽車との合弁事業がありますし、インドでは、BajajAuto社やAshokLeyland社と現地市場向け車両の共同開発を進めています。今後も、様々な組み合わせでの取り組みがあるでしょう。特定の企業グループの中の閉じた世界でも、モジュールを幅広く共有しながらその組み合わせによってバリエーションを増やしていくような動きも見られます。グループ内での共用拡大の動きが従来のプラットフォーム共有の幅を超えて進むと、企業グループの規模の重要性が一層大きくなる可能性もあります。そのような共有化の動きも少しずつ拡大してはいます。ただ「低価格車」や「電動化」の世界は、従来の車とは共有できる範囲が少なくなりますので、必ずしも全体の台数が多ければそれだけ共有の範囲が広がるということでもありません。